高濃度ビタミンC

高濃度ビタミンC点滴療法について

ビタミンは私たちの体の中で起こるさまざまな化学反応を助ける役目があります。
ビタミンC点滴療法はビタミンCの強力な抗酸化作用を活かして美肌・美白のみならずアンチエイジング作用を有しますので、老化・病気を予防して元気な毎日を送りたい方に最適です。

ビタミンCとは

ビタミンCはコラーゲンの合成に必要不可欠です。皮膚や血管、骨に多く含まれる繊維性のタンパク質がコラーゲンで、細胞と細胞の間をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たし、柔軟性を与え、そして丈夫にしています。
特に美肌を保つためにビタミンCは欠かせません。先に述べたように肌のハリを保つためのコラーゲン生成には必須であるほか、美白の大敵シミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑制するからです。
このほか、ビタミンCは抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用を有しており、免疫力の向上、ホルモンバランスを整えて更年期症状を和らげるなど、様々な効果をもたらします。

高濃度ビタミンC点滴はこんな方にお勧め

  • アンチエイジング目的
  • 紫外線にあたる機会が多い
  • 日焼けした
  • お肌のくすみ、シミ、肝斑が気になる
  • 肌荒れが気になる
  • アトピー性皮膚炎
  • 慢性的な疲労感がある
  • 夏バテ
  • ストレスが多い
  • 風邪をひきやすい
  • 冷え性
  • 二日酔い
  • たばこがやめられない(たばこは大量のビタミンCを消費します)
  • 時差ぼけ
  • 癌にかかっている、癌の再発を予防したい、癌家系

高濃度ビタミンC点滴の実際

痛み:通常の点滴と同じです。
所要時間:約30分から約90分(下記参照)
治療間隔:ビタミンCは体内に貯蔵できませんので、最大の効果を得るためには定期的な点滴が効果的です。

美容、アンチエイジング、健康維持目的 1〜2週間に1度
アトピー性皮膚炎、慢性疲労症候群 週1〜2回を約3ヶ月
がん、パーキンソン病 週2〜3回から開始

投与期間や回数には明確な決まりはありません。症状や経過を診て、必要であれば血液内のビタミンC濃度を測定し決定します。

ビタミンC製剤について

通常の点滴用ビタミンCと高濃度ビタミンC用薬剤は異なります。
通常の点滴用ビタミンC製剤(2g)には防腐剤が添加されており、高濃度ビタミンC点滴療法に使用すると大量の防腐剤が体内に入ってしまいます。
当病院では点滴療法研究会推奨のマイラン(Mylan Institutional)を使用します。マイランには防腐剤が無添加です。
また、出荷から当院に到着するまで、一定の温度下で管理されているため、ビタミンC活性が保たれ、また酸化型ビタミンCの増加も抑えられています。

高濃度ビタミンC点滴の副作用

  1. G6PD欠損症による溶血
    G6PDという酵素が欠損している遺伝性疾患の方は赤血球の破壊を起こすことがあります。この病気は日本人ではまれですが、25g以上の高濃度ビタミンC点滴療法を受ける場合は事前のG6PDの検査が必要です。
    (注:G6PD検査には別途10000円がかかります。)
  2. 吐き気、嘔吐、頭痛
    空腹や脱水状態での点滴で起こりやすいです。飲水していただき、点滴速度を遅くすることで対応します。
  3. 低カルシウム血症(テタニー)
    ビタミンCのキレート作用により低カルシュウム血症をまれに起こすことがあります。
    手足や口唇周囲がしびれるなどの知覚異常症状がでます。
  4. 血管痛
    静脈のれん縮、圧迫によるうっ滞などが原因として考えられますので、点滴速度を遅くして、局所を温めるなどの対応をします。
  5. 低血糖
    インスリンの過剰分泌によると推察されます。空腹時の点滴はお受けできません。
  6. 内出血
    打撲や過激なスポーツをされた後に点滴を受けられますと、点滴中に内出血と強い痛みが出ることがあります。点滴を中止すると症状は消失します。
  7. がんの壊死・出血
    点滴後にがんからの出血例が報告されています。初回からの大量投与はさけ、徐々に投与量を増やします。

高濃度ビタミンC点滴をお受け頂けない方

腎臓機能が悪い方、透析中の方、高度の心不全がある方、重症な不整脈の方、大量の腹水がある方、強い浮腫のある方、栄養状態が極端に悪い方、脱水症状の方、G6PD欠損症の方、妊娠中の方