診療内容
一般形成外科
皮膚のできもの
ホクロ・イボ
ホクロ
ホクロとは
皆さんがご存知の一般にホクロ(黒子・母斑)と呼ばれるものは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」あるいは「母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうせいぼはん)」といい、メラニン色素を作る母斑細胞という細胞の集まりのことを指します。
これは生まれてくるときに、本来なるべき細胞になれなかった迷子の細胞とも言われています。
ホクロは母斑細胞の集まりであり、
1つできものではありません。
また、ホクロに見えるものでもそうではないものがたくさんあります。中には「悪性黒色腫」や「基底細胞癌」と呼ばれる皮膚がんの可能性を含めたものもあります。
急激に大きくなってきたもの、6ミリ以上の大きさのもの、その色や形がいびつなもの、出血しやすいなど、気になる方は受診をおすすめします。
ホクロの治療方法
前述で述べたようにホクロには様々な種類があります。またホクロの治療に関しても、そのホクロの形状や大きさによって治療方法は様々です。 さらにホクロとして治療ができる物とできない物があり、その診断は医師でなければ出来ません。
まずはクリニックにて気になるホクロの診断をおすすめします。当クリニックでは医師が取り除きたいホクロをしっかりと診断し、そのホクロや患者様の意向にあった治療法をおすすめしています。
① 炭酸ガスレーザー治療法(自由診療)
数ミリ程度の平らなホクロか10㎜程度までの隆起性(盛り上がった)のホクロには、炭酸ガスレーザー治療がおすすめです。メスを用いる治療に比べて出血も少なく、ホクロの部分だけを治療するので、周囲の肌を傷つけずにすみます。局所麻酔をして、ホクロを削り取るように取り除きます。レーザー照射後は照射した部分が擦り傷のようになりますが、約2週間で傷を皮膚がおおい治ります。
その後、2~3ヶ月は赤味が出ますので、紫外線対策を徹底していただく必要があります。炭酸ガスレーザー治療は、ある程度の経験が必要です。深いと痕が残りますし、浅いと完全に取りきれません。
また、レーザーで深く大きいホクロを処置すると肌に凹みができてしまう原因になります。
ホクロの大きさで蒸散(焼いて蒸発)させます。
約2週間で少し縮ながら、皮膚で覆われます。
ホクロ・イボの治療に
②手術療法
大きなホクロは、メスで切除して、細い糸で縫った方が確実にきれいに治ります。大きなホクロは、母斑細胞が真皮まで根を張っているので、レーザーでは組織の取り残しや再発の可能性が極めて高いのでおすすめできません。
「メスで切る」と聞くと、抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、局所麻酔をするので、痛みはありません。形成外科的にキズ跡を残さないように、丁寧に縫合します。
手術を受けてから1週間後に抜糸をし、わずかに赤味が残っていますが、1カ月から2カ月で消えます。
皮下まで切除し、細い糸で縫合して、傷をとじます。
縫うときは、少し傷を盛り上げるように縫うのが、傷跡を目立ちにくくするコツです。
ホクロをボウスイ形(葉の形)に切り取ります。
細い糸で丁寧に縫合することで、線状の傷跡になります。
レーザー治療と手術療法の
ポイント
炭酸ガスレーザー治療 | 手術療法 | |
---|---|---|
治療時間(大きさによる) | 1個5分程度 | 1個15分程度 |
局所麻酔 | 必要(小さいものは不要) | 必要 |
通院 | 当日と2週間後 | 当日、翌日、1週間後(抜糸)、1~2ヶ月後 |
経過 | 1~2週間はジクジクしている。 2~3ヶ月赤みあり |
術後1ヶ月は硬くつれる 2~3ヶ月赤みあり |
紫外線予防 | 必要 | 必要 |
メリット | 短時間で施術可能 傷跡が元の大きさと同じ | 病理検査が可能 傷跡が目立ちにくい 再発がない |
デメリット | 再発の可能性がある 深いものは傷跡が残る 病理検査ができない | 元の大きさより長い傷跡になる |
イボ
イボとは
イボには様々な種類がありますが、代表的なものを説明します。
当院では、イボの治療は炭酸ガスレーザー治療が基本ですが、手術が必要となる場合もありますので、医師にご相談ください。
イボの種類
脂漏性角化症(老人性イボ)
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老化や紫外線が原因だとされ、老人性色素斑(シミ)に伴って生じることが多いです。日光が多く当たる顔面に多発しますが、身体中のどこでもできます。出来始めると徐々に拡大し、色も濃くなり、肉眼では、ほくろとの区別がつきにくいほど色が濃くなることがあり、かなり目立ってくるため、老け顔の大きな原因になります。
治療は炭酸ガスレーザーが基本で、通常は皮膚の浅い層のみに存在するため、レーザー治療による皮膚へのダメージは少なく、治療後に目立つ傷痕を残すことは少なく、完全除去した場合は、再発は少ないです。脂漏性角化症は、除去することにより顔の見た目の印象は大きく改善する一方、治療に伴うリスクは少ないので、外見的なアンチエイジングには必要な治療です。
尋常性疣贅(ウイルス性イボ)
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ヒト乳頭腫ウイルス感染症で、皮膚に存在する細かい傷などから、皮膚の深くに入り込み、イボを形成します。原因がウイルス感染症なので、急激に発生して大きくなりこともあり、また触っていると他の部位に広がってしまうこともありますので注意が必要です。強い炎症(免疫反応)が起こった場合、自然に脱落して治癒することもありますが、多くの場合は長い期間存在し、徐々に増えます。脂漏性角化症に比べると、皮膚の深い部分に入り込んでいることが多く、場合によっては治療後に瘢痕(きずあと)になることもありますが、放置すると増えることもあるため、当院では見つけ次第治療をおすすめしています。
アクロコルドン(軟性繊維腫)
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アクロコルドンは主に首にできるいぼですが腋や鼠径部にも発生します。特に皮膚が柔らかい場所に好発し、イボも柔らかいのが特徴です。色が肌色で2ミリ~3ミリ程度の小さなイボです。加齢とともに発症が増え、女性や肥満の方に発症することが多いと言われています。はっきりした原因は分かっていませんが、できやすい体質があるようです。発生し始めは比較的平らな隆起の場合が多いのですが、徐々にイボ状に膨らんできて皮膚にぶら下がっているような状態になってきます。アクロコルドンは皮膚の良性腫瘍なので、特に治療を施さなくても問題ないイボです。
しかし刺激を与えて炎症が起きてしまった場合や、美容面を考えて見た目が気になるようであれば適切な治療を行います。炭酸ガスレーザーを用います。基本的に皮膚の上に発生しているだけなので、レーザー治療による皮膚へのダメージはとても少なく、治療後の色素沈着も起こしにくいです。
老人性血管腫(赤イボ)
加齢によってできる赤いイボです。異常な血管で構成されます。身体中どこにでもできます。全く平らなものから、膨らんでいるものまでさまざまです。炭酸ガスレーザーを使用します。
稗粒腫
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目の周りなどに好発する直径1~2㎜の小さな白い円形隆起です。できやすい体質の方は、多発します。小さい割に目立つため気にされる方が多いです。何年か経過すると、自然に治癒することもありますが、見た目が悪いため、早期に治したい方はレーザー治療の対象となります。炭酸ガスレーザーを使用します。皮膚の中に、角質塊が存在するだけのものであるため、炭酸ガスレーザーで出口を作って押し出せば角質塊が排出され治癒します。治療によるダメージは少なく、デメリットも特にないため、治療はおすすめです。
汗管腫
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女性の目の下に多発する膨らみです。皮膚の汗の管が増殖してできています。病変部が皮膚表面になく、皮膚の深い部分にあるため、慎重な治療が必要です。深く削ると瘢痕化を起こす場合があるため、瘢痕化を避けるためには完全除去は難しく再発する可能性があります。顔面など目立つ部分でもあるため、治療するかどうかの検討は慎重にする必要があります。
ホクロ・イボの治療に
ホクロ・イボ施術料金
佐久平よつばクリニック
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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14:30- 18:00 |
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